生まれ変わる

竹村おひたしです。


水は地球をぐるぐると循環していますね。


水は雨となり、川となり、海にたまって、やがて蒸発して、雲になります。

人は水を飲み、内臓で吸収し、汗や尿などの状態にして体外に排出します。

つまり地球上の水は太古のむかしから人間のようないきものを含め、さまざまな場所をぐるぐるぐるぐる巡っているわけです。


同じように、元素もぐるぐる回っていると大雑把に仮定してみたら。


輪廻転生というものが本当にあるのかどうかは、誰にもわかりません(個人的にはないと思っています)。でも体内にあった水分や骨の成分などは地球上を循環するのだから、ものすごく散りぢりにはなるけれど、成分的に生まれ変わることは確実といえます。


そうしたら、火葬されたあとに焼け残った骨をお墓にしまわれるよりも、海や山、野良に撒いてもらうほうが早くなにかに回収されて、早くちがうものに生まれ変われるのではないかしら…と思うのです。


そんな話を友人にしたら、「鳥葬が手っ取り早いんじゃないか」と言われました。


疫病が猛威をふるっているので、そんなことを話し合っています。

どちらさまも、くれぐれもご自愛ください。



竹村おひたし

illustrator Takemura Ohitashi