イラストレーターがいっぱい
竹村おひたしです。
去年はじめて出展したクリエイターの大規模商談会・クリエイティブEXPO。今年も4月3日から東京ビッグサイトで開催されていました。
たくさん知人・友人が出展していたので、陣中見舞いがてら会場をのぞいてきました。
毎度あの学園祭のようなガヤガヤした雰囲気にまみれると、気分が高揚します。
工夫された展示や気合いのはいった配布物、友人たちの楽しそうな様子を見ると「またいつか出てみたいな」「いや、大変だからやっぱりいいや」という気持ちになります。
そしてこれも毎年のことながら、ずらりと並ぶイラストレーターの数にめまいがしました。こんなにも大勢のイラストレーターが、それぞれ各クライアントと知り合い、仕事を受注し、イラストを制作し、ギャランティを得て生活しているのか…なんて考えると、うっすら気が遠くなってしまうのです。
視界がイラストレーターでいっぱいになり、食傷ぎみの頭で「このなかに65歳まで仕事がとぎれない人は何人いるのだろう」なんて思ってしまうのは自分だけでしょうか。
2019年のいま現在、ふつうの勤め人はたいてい65歳が定年です。そしていま現在、50代60代の知り合いにイラストレーターはいません。
さいきん「老後資金は夫婦で2800万円、独身で1800万円必要※」なんていう情報を見かけることがふえました。(※持ち家があり、厚生年金を受給する人のモデル試算だそうです)
大なり小なりのライフイベントにかかる費用をすべて払いおえたうえで、65歳の時点で、住居費とはべつに2800万円たくわえているイラストレーターは、日本にどれぐらいいるのでしょう。
もっとこわいことを言いますと、われわれ自営業者は、国民年金なんですよね。受給額は厚生年金の半分以下どころではありません。
クリエイポに出展していないイラストレーターも、この何十倍、何百倍といるわけです。
そのすべての人が、もれなく老後をむかえるのかおもうとクラクラして、立ちくらまずにはいられないのでした。
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